「愛と感謝と想像力」


超私ごとですが、二週間前、階段から派手に転落し、尾てい骨損傷で全治一か月の診断を受けました。

歩行はもうずいぶん楽になりましたが、未だまともに座ることが出来ません。
落ちて数日は、一人で起き上がることさえ出来ず、下着も娘に着替えさせてもらいました。
幸い我が家の娘たちは、母のこうした介護には慣れっこで、
私も数年ぶりにここまで動けなくなってみて、改めて色んなことを考え、思い出す良いきっかけになりました。
難病を発症した8年程前の私は、今回の転落直後よりもずっとひどい状態で、
当時の私の願いはただ一つ、「一瞬でいいから痛くない体を感じたい」というものでした。
車椅子に乗れるようになるにも数ヶ月かかり、自分の体のはずなのに、
全く思うように動かないもどかしさに、何度涙したかわかりません。
それまで普通に出来ていたことの全てが当たり前ではなくなり、
いつまで続くかわからない激痛は、心も脳も蝕みました。

今回の私の怪我は一時的なものなので、どうあれ出口があると思えば大したことはありません。

その上、私には同居する家族がいて、近くに助けてくれる両親もいます。

でも、核家族化が進んだ現代、役員で町内を回ってみても、お年寄りのみで暮らす世帯が増え、

子供さんなど親族が近くにいないケースも多くあります。

元気なうちはいいですが、衰えていく不安は、いかばかりかと思います。

ちょっとこの荷物を移動したい。

本当はこの家具、あっちにあった方が便利なのに。

この自転車処分したいんだけどなぁ。

そんな日常のささいなあれこれを、日々、少しずつあきらめ飲み込んでいくうちに、

望まずして家がモノであふれたり、またそのモノにつまずき怪我をしてしまったり。

そんな風にして、要支援、要介護へと進んでしまうお年寄りをはじめ、体の辛い方々はたくさんおられるかもしれません。

私は父母一人二役の、母子家庭の母でしたが、

三人で暮らすアパートにこんな張り紙をして、子供たちを育てました。

「愛と感謝と想像力」

その言葉は、今も変わらず私たち家族の中に、

そして新たに、私が仕事をする上での信念としても生き続けています。

自分や人様を大切に、

いつも目に見えぬおかげさまに感謝しながら、

人の痛みを慮り、寄り添う仕事を、

これからも丁寧に心を込めて積み重ねていこう。

改めて、深く心に誓う、貴重な今を過ごしています。